2025年3月2日 第8主日(C年)のミサ 説教の要約

《 あなたの心には何があるのか 》

8th Year C

商店街で一日中、風船を売っている男の人がいました。 この男は、赤、黄、青、緑の風船を商店街の端から端まで売っていました。 売り物があまり売れないときに、彼は色とりどりの風船を空に放ちました。それが空を飛んでいるのを見たとき、 子どもたちは、みんな買いたいと思いました。 この風船の男の人は子どもたちに大人気で、子どもたちは風船を買うのにすべてのお金を使って、それから、手から風船の紐を離し、遠く、遠く、空高く飛んでいく風船を見ていました。見えなくなると、自分の家に帰りました。

ある日、一人の子どもが風船の男の人の服を引っ張って、尋ねました。「黒い風船も他の風船のように空高く飛ぶことができるの?」 「勿論。けれども、風船が飛ぶのは風船の色じゃないよ。重要なのは中身です」と風船の人は応えました。

私たちの生活にも同じことが言えるかもしれません。 重要なのは、中身に何があるかです。 中には何がありますか? 忍耐力。謙遜さ。思いやり。怒り。恨み。嫉妬。 あなたの内側にあるものは何でも、いつか外に出てきます。 あなたの中身によって、あなたは風船のように、空高く飛ぶことが出来ますか?

今日の福音の中で、”盲人が盲人の道案内をすることが出来ようか。二人とも穴に落ち込みはしないか?” とイエスはたとえを話されました。ここでは、彼は肉体的な盲目についてではなく、むしろ霊的な盲目について語っていました。見当違いの先生が他人を迷わせるという真実を彼は強調していました。 ですから、人々は識別しなければなりません。知恵に満ち溢れる先生はまるで、良い木のようだと彼ははっきり教えられていました。良い木から良い実が出てきます。そして、栄養を与えます。“善い人は良いものを入れた心の倉から良いものを出し、悪い人は悪いものを入れた倉から悪いものを出す。人の口は、心からあふれ出るものを語るのである。” ですから、善良な心を持つ人から悪を期待することはできません。 彼らは自分の心から出てくるものだけを引き出します。私たちの心と口は普通、連動しています。 言い換えれば、私たちの言葉、行い、決定から、私たちの心の状態が見えます。

偉大なマハトマ・ガンジーは言いました, 「あなたが世界で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい」 簡単に言えば、変化は私たち自身から始めるべきです。 他人を変えたいなら、何よりもまず自分自身を変えなければなりません。 私たちの多くは、簡単に他人を正したり批判したりしますが、自分自身の欠点、つまり自分の弱さも意識しているでしょうか? 私たちは他人の間違った行いを批判しましたが、後で、自分の過ちに気づいたので、自分の行動を後悔しました。 何が起こったのかを完全に理解せずに私たちは、他人を判断しました。二度と 同じ間違いがおこわれないために、謙遜を持って、まず、私たちは耳を傾けましよう。

兄弟姉妹の皆さん、正しい生活を送っているのを人々が知っているとき、私たちは自分を正すことにおいてより信頼できるものになることができます。 私たちは、誠実な言葉と善良な行いによって、人々の信頼と尊敬を手に入れます。 私たちの生き方は、私たちの出会った人々に良い影響を及ぼします。 彼らは私たちの言う言葉を聞き、私たちの行いを見ています。正しい人生を生きてみましょう。

御父よ、 私たちを忠実に生きるように導いてください。そして、私たちの言葉と行動が、他の人々の糧となりますように。

 

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